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2010年06月20日

流觴曲水(りゅうしょうきょくすい)


本日は諸橋轍次記念館に新潟県漢詩連盟の方々がお集まりになり、庭園において中国に伝わる皇族の漢詩の遊び「流觴曲水」が行われました。
これは流れに杯(さかずき)を浮かべて、自分の所にたどり着くまでに漢詩を作り、杯を飲み干して漢詩を読むという遊びです。約2000年前からあるといわれており、書道界では有名な王義之の「蘭亭序」もこの流觴曲水で作られたものだそうです。
日本でも平安時代から伝わる「曲水の宴」というものがあります。同じようにして和歌を詠む会ですが、そのもとは中国だったんですね。


左手前の上流から杯を流します。今日は残念ながら、杯の中はジュースです。


なかなかすぐには動いてはくれません。「現代人は自分の都合に合わせて早く来いと動かしますが、昔の人たちは流れるままに任せ、じっとまっていたのだと思いますよ」とは佐藤海山先生の弁。風流な遊びだったんですね。
下流で杯をすくい取り、漢詩を読みます。


お一人が一文ずつ、7言の漢詩を作ります。
それをつなぎ合わせるとひとつの漢詩になっていきます。

昔の人は、優雅な遊びを考えたものだなあとつくづく思います。
漢詩連盟の皆さん、ありがとうございました。


ひーちゃん  


Posted by しただ郷 at 17:16Comments(0)伝統・歴史

2010年06月18日

しただ鉈Ⅳ・・クラフトフェアーに

 いよいよ明日からクラフトフェアーですね。
 でも初日は雨になりそうで残念です。

 日野浦・藤兵衛のコラボの下田鉈が出品されます。
 かつてしただで、鉄が精錬されたらしい遺跡が発見されています。
 そしてその鉄が三条で鍛えられ、しただの山で採れた「ナタヅカ」の柄が付けられ、道具として山野の仕事に使われた事は容易に想像できます。

 その歴史をそのまんま形にした「鉈」を、是非会場でご覧下さい。

 ※この写真はデザインを採用していただいたサンプルです。(藤兵衛愛用品)

 

 藤兵衛工房  

Posted by しただ郷 at 17:36Comments(0)伝統・歴史

2010年06月06日

火渡り祭 (^^♪



しただの長沢地区にある、羽黒山宝積院(ほうしゃくいん)様で火渡り祭が行われました。
毎年行われており、今年で25回目だそうです。


宝積院様は真言宗豊山派(ふざんは)です。お寺ですが、隣に鳥居もあるという、神仏両方の寺院です。
火渡り祭は山伏の方々がいらっしゃり、取り仕切ってくださいます。いわれは、世の中の悪いもの(弓矢・斧・刀)を火の力で振り払い、人々の心の中の悪いものも追い出し、無病息災を祈願するものです。
まずは本堂で護摩を焚いていただき、近隣のお寺から集まったお坊さんの方々がお経を唱える中、お参りをします。



その後屋外で、火渡り際が行われます。
まずはお寺様、山伏の方々が入場されます。



お経や弓・矢の儀式のあと、境内の前に準備されたやぐらに火がつきます。


お寺様のあと、山伏の方が渡ります。とても熱そうです。



その後、一般の方々が渡ります。
列には200人以上の方々が並ばれていました。すごい行列です。
山間部ならではの敬虔あらたかなお祭りでした。


ひーちゃん

  

Posted by しただ郷 at 18:41Comments(2)伝統・歴史

2010年06月01日

しただ鉈Ⅲ

 鉈の鞘はいまだ発展途上です。

 木製でそれも一本木をうまくくり抜いて作る物が一番すごいなーと思います。
 作り方は解るのですが、まだ挑戦しておりません。

 次に挑戦してみたい鞘は蔓製ですね。
 アケビや、コクワの蔓が一般的?ですが、この写真は「山葡萄の皮」で出来ています。
 この皮はものすごく丈夫なんですが、なかなか手に入れるのが難しく、もう幻の世界です。
 親戚のおじいちゃんが、私が鉈で色々小細工をやっているのを聞きつけて作ってくれました。

 バッグなんかを見たことがありますが、4万円とか普通にしますよね。
 いい味出しています。
 宝物です。

 

 ちなみに、鉈の方は昔作った物で、量産ものの刃に山桜の柄をつけてあります。

 藤兵衛工房

 
   

Posted by しただ郷 at 18:58Comments(2)伝統・歴史

2010年05月18日

しただ鉈Ⅱ

 鉈はオフシーズンに入りました。
 これからの時期、奥山はまだ大丈夫ですが、里山はマムシやら、スズメバチやらで危険がいっぱいです。
 もともと農繁期ですし、これからの時期に樹を切ると水分を多く含むため腐れ易く、虫も入りやすくなってしまいますので必然的に山には入らないようになって行きます。

 従ってもメンテナンスの時期です。

 全体の錆や、小さな刃こぼれ等は砥石で直しましょう。
 鉈ぐらいですと、荒砥と中砥で十分です。(仕上げ砥は、かんなやのみですね。)
 あと、目釘のがたつきは致命傷ですので、しっかり直しましょう。
 また、柄を取り替えるのも面白い仕事です。

 と、そんな事をやっていますと、赤くさびた鉈をリニューアルのために持ち込まれる方もいらっしゃいます。
 本職ではないんですが、断れないたちな物で、ついつい請けてしまいます。

 錆を落とし、刃を研ぎだして、付いていた柄を(山桜でした。)ナタヅカに替えます。
 鞘は鉈に合わせないとダメですし、鞘だけ売ってはいませんので、杉製ですがおまけです。
 腰紐は、ナイロン製の平バンドが綺麗に治まりました。

 
 けっこう満足の行く出来に仕上がりました。
 気に入って頂けるといいのですが・・・。

 藤兵衛工房  

Posted by しただ郷 at 13:27Comments(0)伝統・歴史

2010年04月14日

白山神楽

 4月11日(日)に白山神社(長沢)の春季大祭で神楽が奉納されました。





 白山神社の神楽は旧栄町の石動神社の流れをくんでいて100年以上の歴史があるといわれており、白山神社の春季大祭(4月11日)と秋季大祭(9月11日)に毎年奉納されています。
 昨年の春季大祭では約30年ぶりに稚児舞が復活し、今年も稚児たちのかわいらしい舞いが見ている人たちを和ませていました。

 下田地内では白山神社のほかに神楽を奉納しているところもあり、またいろんな伝統文化があると聞いております。それらが、次代に継承されていければよいと思っております。

 kazu55  
タグ :神楽祭り


Posted by しただ郷 at 12:42Comments(0)伝統・歴史

2010年04月12日

しただのリース?

 こんなの見たことありますか?
 お分かりの方は私らとおんなじ世代で、しかも田舎の方ですね。
 
 「おじいさんは山へ柴刈りに~」の柴です。(今は芝刈りってゴルフですかねー?)
 それを同じように山の柴の枝で丸けた物です。
 この生木で柴を丸ける技術は私たちで最後になってしまうのかもしれません。

 雪が降る前に山に行って刈っておいて、春先に取りに行き、こうやって丸けて担いできます。
 春田が始まる前に何束も担ぎ出して「柴にお」(柴をきれいに積み重ねたもの)を作ります。

 それをすこしづつ風呂などの燃料に使ったもの。
 現代では「粗朶」等で用途は違いますが見ることはできます。

 山から薪は切り出してきますが、この柴の部分はもうほとんど使いません。
 もったいなく思い、この「柴丸け」のミニチュアを作ってみました。
 壁などにかけると立派なリース?になりました。
 藤兵衛工房  

Posted by しただ郷 at 08:46Comments(2)伝統・歴史

2010年04月08日

しただ鉈

 しただ鉈の特徴は、刃先がかぎ状に曲がり、いわゆる嘴鉈(箸鉈とも書きます。)と呼ばれる形状をしています。
 この嘴の部分を刃先の保護と言われる方もいらっしゃいますが、一番の目的は、伐った物を拾い上げたり、伐るべき枝を手繰り寄せたりする事に使います。
 そして、もう一つ特徴があります。
 
 いにしえより、ナタヅカと呼ばれる木があります。
 この木を柄にした鉈が、「しただ鉈」です。
 下田の山仕事をされる方は、みなさんこの木を知っておられます。
 正式名称は[ウワミズザクラ]通称では[アンニンゴ]とも呼ばれる木です。(あ、それなら・・と言う方もいらっしゃるかもしれません。)

 乾燥すると、軽く、極めて丈夫で折れにくく、衝撃を吸収する性質があります。それだけでも優れていますが、枝や根の基部が雪の重みでしょうか、適度に曲がり、ちょうど良い形状になります。
 更には、乾いても表皮が剥けず、滑り止めとしても良い味わいを出してくれます。

 このようなナタヅカですが、残念ながら大量生産に追われ、市販品ではまったく見ることができません。
 個人で加工され、付け替えて使っていらっしゃる方は結構居られます。

 私も趣味が高じて、暇があると山に行き、切り出し乾燥して結構な数を保管しておりましたが、このたび縁ありましてあの日野浦さんにも使って頂く事になりました。
 驚く事に、藤兵衛の柄をつけた日野浦さんの鉈は、なんとヨーロッパで売れまして、オーストリアのウイーンにもあるとの事。
 本当にびっくりしました。
 

 この写真の鉈も日野浦さんから打ってもらい、ナタヅカを装備したものです。
 刃は、それはものすごく、見ただけで切れそう!
 柄は、藤兵衛のオリジナルですが、しっくりと手に馴染みます。
 

 藤兵衛工房
  

Posted by しただ郷 at 17:36Comments(6)伝統・歴史