2011年02月11日
しただの賽の神~葎谷(もぐらだに)編~
2月11日、今日は葎谷集落で賽の神(さいのかみ)が行われました。この集落は毎年旧暦の小正月頃に行います。
しただの賽の神には悲しい逸話があります。
むか~し、めくらのお母さんがいてこどもが3人おったと。そのこども達もめくらだった。
そのお母さんは3人の子供を育てていたが、自分もおばあさんになって、3人の子供たちの行く末をはかなみ災難を案じて、子供たちと共に家に火をつけてしもうた・・・。(語り部 小林脩作さん)
それ以来、しただではあちこちで賽の神を行うようになり、おばあさんと子供たちの人形を中に祀り、賽の神を行うようになったということです。
昔は子供たちが”賽の神のばさが家に火をつけたぞ"とふれまわっていたそうです。
火をつける前に中に入り、神様にお参りをします。
葎谷の賽の神は午前中に地域の方たちが作り、午後3時から点火です。その前に甘酒や豚汁が振舞われます。
自治会長さんや地元のリーダーの方が点火を行います。
わらでできたほこらの中に火をつけるとモクモクと煙が上がり、上から炎が見えてきます。中には爆竹が入っており、バンバン、バチバチと音を立てます。
燃え上がるようすを集落の人たちがみんなで見守ります。今年1年無事でありますように・・・。
火が落ち着いた頃、するめを焼きます。皆で分けて食べるするめは格別です。
ひーちゃん
Posted by しただ郷 at 17:15│Comments(0)
│伝統・歴史