2012年08月02日

しただの贅沢な古民家

しただの贅沢な古民家

庭月にある、旧早川邸にお邪魔しました。

こちらは庭月集落を取りまとめていた旧家で、別棟で診療所も行っていました。
今は人が住んでいませんが、とても古い、歴史のある建物です。

しただの贅沢な古民家

案内をしてくださった日下部さんです。
この建物の管理をされています。
最近まで、とある団体さんが使用していたのですが、今は使われなくなってしまったようです。

しただの贅沢な古民家

囲炉裏は昔はどこの家庭にもあったのでしょうが、今では珍しいものになりました。


しただの贅沢な古民家

入口近くには蓑(みの)や荷物を背負うための民具が下げられています。
この向かいは馬屋があったそうで、一段低い土間になっていました。

昔はどこの家庭でも、動物を飼っていました。馬、牛、豚など農業を支える、または人や荷物を載せたり、今でいう自動車やトラクターの替わりも果たしていました。

同じ屋根の下にいたということは、家族同様の扱いだったのでしょう。

しただの贅沢な古民家

昭和に入ってからも人が住んでいたということで、かまどは少し新しめでした。まだ使えそうです。

知り合いの、八木前出身の50代の方が息子さんが同級生で、子供のころはよく遊びに行ったといわれていましたので、昭和中期までは使われていたかと思われます。

しただの贅沢な古民家

今から見た土間の風景です。とても広いお宅です。

しただの贅沢な古民家

そして、とても貴重なお宝が仏間の天井にありました。
諸橋轍次先生のお父さんが描かれたという天井画です。
早川家は諸橋轍次先生を東京に出すためのスポンサーであったとのことです。地元の理解ある方の支えがあって、漢学の道を極められたんですね。

しただの贅沢な古民家

二階には書画や古書が並んでいました。
昔は学校の先生が2階に下宿していたそうです。
また、大きな庄屋さんなので、下男・下女もいたとか、

今は建物が仕切られていますが、以前は1.5倍ぐらいの広さがあったようです。
仕切られていても、100坪以上の広さがあります。

まだまだ紹介しきれない部分がたくさんありますが、とても素晴らしい、お宅でした。


しただの贅沢な古民家
ひー



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Posted by しただ郷 at 09:22│Comments(2)伝統・歴史
この記事へのコメント
早川家は、元、上杉氏の家臣にして、高田に住んでいた。後、糸魚川早川谷へ。そして、下田郷荒沢へ移り、再び現在の庭月へと。早川谷から来たので、早川の性を名乗ったと。今の、当主からお聞きした。早川家は、善助を何代も名乗り、苗字帯刀を許され、大庄屋でもあった。
Posted by ギンナン爺 at 2012年08月03日 07:52
さすが!ギンナン爺様、ありがとうございます。

しただの大庄屋と言われるお宅、少しずつ分かってきました。 
今も現存しているお宅は少ないようですね。
そこがちょっと残念。リフォームして使えれば、趣のある民宿になるだろうに…。

   ひー
Posted by しただ郷しただ郷 at 2012年08月20日 00:21
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