2012年11月02日

しただ鉈Ⅶ

 先日のスノーピークの「雪峰祭」に、典型的なしただ鉈を持って来られて、修理の依頼をいただいた鉈が完成しました。
 
 この嘴鉈の作者は「ごんじろう」で、私の家のはす向かいが作業場でした。
 30年ほど前に火事になりまして、鍛冶は辞められ、この方も3年前鬼籍に入られました。
 相手の性格を見ながら焼きを入れるという、非常に腕の良い鍛冶だったと聞いています。
 (私の子供の頃は、よく入り浸って、ヤスとかを作ってもらっていましたが、腕の善し悪しは当然無頓着でした)

 私の「鉈」に対しての強いこだわりのルーツとも言うべき「ごんじろう鉈」
 修理にも気合が入りました。
 当然、柄はナタヅカ、お客様の依頼は「極力太く」との事でしたので、私の手でもかなり大きめな柄尻にしました。

 しただ鉈Ⅶ

 しただ鉈Ⅶ藤兵衛工房


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Posted by しただ郷 at 12:40│Comments(3)伝統・歴史
この記事へのコメント
藤兵衛さんの鉈への思いは筋金入りなんですね。
Posted by モリガメ at 2012年11月02日 15:37
その持ち込まれた方も、すごいですね。
良いものを大切に持ち続ける心・・・。先代、先々代から受け継いだものをまた使えるようにして、息を吹き込む、素敵なお仕事ですね。
Posted by ひー at 2012年11月02日 23:42
モリガメさん、ひーちゃんありがとうございます。
自分でも気が付いていなかったんですが、なんか思い入れが強いようです。
持ち込まれた方は、このごんじろう鉈を3本お持ちでした。
(3本共真っ赤で、柄も付いていませんでしたが、なんと一本頂いちゃいました。)
最近ようやく人様に渡せるような物ができるようになって、面白がっております。
Posted by 藤兵衛 at 2012年11月03日 11:59
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