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2014年11月01日

守門川冒険

Sumongawa adventure
10月31日

この秋すでに5回も、守門岳にチャレンジしている友人に誘われました。一般ルートではなく、吉ヶ平→守門川→大崩→網張→大岳→網張新道→吉ヶ平という知る人ぞ知る難ルートです。彼にとっては6度目のたぶん今年最後のチャレンジになります。下から、上からとルートを探し、刈り払いし、目印をつけてほぼ周回できるめどのついたところです。予定タイム通りいければ、周回できますが、遅くなれば途中から引き返すことになります。私もその記念すべきチャレンジに同行させてもらえるわけです。




守門川を遡り途中から見た網張です。(稜線の最鞍部)(上)今、守門川沿いは紅葉真っ盛りでした。ブナ林がとてもきれいです。
ブナの幹に刻まれたクマの爪痕です。(左下)このルート全域がクマのエリアです。
天然ナメコです。(右下)そここに森の恵みが見受けられますが、これからの登りを考えてとても採る気になれません。




守門川に沿って上り、途中どうしても2回渡渉しなければならいところがあります。友人はビニール袋を用意して靴を脱ぐ手間を省く作戦です。左足が少し濡れたくらいで作戦成功です。(上)私は横着して何も用意していません。靴、靴下、スパッツ、ズボンを脱ぎパンツ一丁での渡渉です。朝方の初雪をとかした川水の冷たいこと。とても引き返して帰りも渡渉なんてしたくありません。だめなら、戻ればいいやなんていう安易な気持ちは吹っ飛んでしまいました。何としても周回成功をという気になり、すっかり気持ちと、体にスイッチが入りました。以後、登りの辛さは渡渉の冷たさを思い出し、気合いを入れながら行くということになります。
守門川を左に分かれ、田の倉沢を稜線の網張へとつめることになります。基本、沢登です。(下)




天狗の田という極楽のようなところに出ます。(上)湿原に背の高いイネ科の草が風になびいています。大岳直下の湿原で、たぶん冬の第雪庇はとけてここまで崩れ落ちてくるでしょう。
天狗の田を田の倉乗越への上りかけから見下ろしたところです。(下)
この上りで正規ルートを見失います。急な泥の斜面に阻まれ、あと少しの手がかりがなく引き返さざるを得ませんでした。二人ともここでかなり体力を消耗します。右に迂回して無理やり稜線に出ても、そこは強烈な藪漕ぎをしながらの下りです。灌木で10m先を歩く相方が見えなくなります。何とか田の倉乗越へ出たものの15分のロスと、体力の消耗でした。




何とか田の倉平にたどり着き、更に大崩平へと来ました。初雪の守門岳頂上を映す水たまりです。(上)ここから、大崩沢の枝沢をつめて網張の稜線に出ます。ひたすらの沢登です。バランスを崩し3mほど落下したりしましたが、無事たどり着けて一安心です。一般道がハイウェイに見えます。そのハイウェイを大岳頂上へと上ります。
途中から見下ろす天狗の田周辺はまだ紅葉が見られます。(下)ただ、もう山はすっかり葉が落ちて、稜線はブナに白い幹が白髪のように目立ちます。




大岳を過ぎ、網張山へとハイウェイを下ります。中津又岳で塩川への道を左へと別れ網張新道へ入ります。最近、道刈りされた様子がありますが、だんだんハイウェイでもなくなってきます。特に網張山を越えた最後の下りが疲れ切った足にこたえます。(左下)上の写真で中央上の粟ヶ岳、左の猿ヶ城方向に近づいて行きます。猿ヶ城の手前に目指す吉ヶ平が見えてきました。
ヘロヘロになり吉ヶ平に戻ったのは、やや薄暗くなった頃でした。11時間に及ぶ周回コースは楽しかったという達成感に浸るにはちょっときつすぎでした。やがて楽しく思い起こすには少し時間が必要です。まあ、なかなかのルートを達成できてて相棒の友人に感謝です。
上り終えて建築中の吉ヶ平山荘をみたら、朝あった工事用足場がすっかりなくなっていました。11時間の時間経過をあらためて感じました。



モリガメ


  


Posted by しただ郷 at 17:38Comments(0)