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2010年09月09日

チェンバロ作家をたずねて



今日はしただ郷の庭月にいらっしゃるチェンバロの製作者 高橋靖志さんをたずねました。
芸術音痴が一人で行くのは心もとないので、市役所のM嬢も一緒です。



これが「チェンバロ」です。15世紀頃できたといわれているチェンバロはピアノのもとになったともいわれている楽器。見た目はピアノに似ていますが、その音は古典的な不思議な音色です。



その理由はこのピンにあります。ピアノは弦を叩くのですが、チェンバロは弾いて指を離したときに抑えが下りて音を止めます。小さなピン一つ一つも手作り、そして鍵盤も一つ一つが手作りです。恐ろしく緻密で、根気のいる作業。全てお一人で作り上げるとは恐れ入ります。



高橋さんは設計から全てご自分で作り上げるとのこと。このチェンバロは17世紀のイタリアのモデルを参考にして作られたそうです。シンプルですが、木目の細工が上品な逸品です。



もうひとつ見せていただいたのがこの「クラヴィコード」。こちらは13~4世紀に作られたというもので、持ち運びができる家庭用のもの。パイプオルガン奏者が練習用に使ったり、ヘンデル、モーツアルト、ワーグナーも作曲に使ったというもの。クラヴィコードは弦を叩くので、ピアノと仕組みは近いようです。

昔の音楽家たちは宮中ではチェンバロ、教会ではパイプオルガン、家庭ではクラヴィコードと3種類を使いこなしていたんだそうです。

高橋さんになぜ、この世界に入られたのか伺ったところ、元々工作好きで、さらに音楽が好きで、高校時代からクラシックに凝り、特に古典的な音楽の魅力にとりつかれ、楽器を作ることへの憧れを若い頃からお持ちだったそうです。
とてもニコニコと楽しそうに話される高橋さん、昨年はイタリアにまで出かけられて世界中の製作者や演奏者と交流を深めてこられたそうです。



最後にフルートの原型の「フラウト・トラヴェルソ」を演奏してくださいました。

ご自分の夢を追い続ける人って素敵だなあ…とその後M譲と、日常とは違うとてもいい時間が過ごせたと大満足でした。



そして今月18日(土)には新潟市のりゅーとぴあで「第6回新潟古楽フェスティバル」が開かれます。チェンバロをはじめとした古典楽器による合奏と歌のコンサートが開かれます。
チェンバロ奏者、八百板正己さんをはじめとした新潟の演奏家の皆さんが集まります。
問い合わせは025-225-0300 コンチェルト まで。


ひーちゃん  


Posted by しただ郷 at 23:57Comments(0)芸術