2012年12月07日
しただの古民家~その3~
雪がしんしんと降る中、笠掘集落のとあるお宅にお邪魔しました。
笠掘姫の家の分家に当たるという、熊倉さんのお宅です。
珍しい、曲り家のつくりは、昔馬を買っていた名残だそうで、向かって右側に馬屋があったそうです。
トラクターも耕運機もなかった時代、馬や牛が農業を支えてくれていました。その名残がいまだに残っています。
85歳になるおばあちゃんが出迎えてくれました。
外に飼っている犬は猟犬「ロッキー」、ポインターです。
ご主人は長年猟友会の会員です。
こちらのお宅は寛永年間に立てられたという木札が屋根裏に貼り付けてあったということで、300年も続いているというお宅です。
その中でも、こちらの仏壇はとても立派です。
笠掘姫のお屋敷から引き継いだという仏壇、漆の上に金泊が貼られていたようです。
かなりの年代物です。
こちらの鐘も漆塗りの、年代物らしい風格。
そして、最奥地の笠掘らしく、熊の毛皮がありました。
ご主人が取られたものをフェルトで裏張りして、大事に扱っていらっしゃいました。
こちらは狸の毛皮で作られた腰巻、あったかそうです。
生きているかのようにも見えるテンの剥製。
山奥ならではのくらし・文化を垣間見させていただきました。